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(2013年10月1日現在のデザイン)



キッコーマン

キッコーマン株式会社(英: KIKKOMAN CORPORATION)は、千葉県野田市に本社を置く、醤油を主とする調味料の食品メーカーである。キッコーマンは、2009年(平成21年)10月に新設分割により3つの事業子会社を設立し、純粋持株会社に移行した。

概要

キッコーマンは、主に醤油・ウスターソース他の醸造調味料を主力製品としている。現社名は、前身8家の合同による野田醤油会社創立に際し醤油統一商標「亀甲萬」とする。古くから世界展開を積極的に行い、世界100ヶ国以上で醤油を販売している。また、キッコーマン主力の醤油のシェアは高く、日本シェア30%、世界シェア50%である。特にアメリカ合衆国でのシェアは55%と高い。アメリカでは「Kikkoman」は日本の醤油(Japanese soy sauce)のブランド名として広く定着している。

本社(登記上)、野田工場(千葉県野田市野田110)のほか、日本拠点の約半分が創業地である野田市周辺に集中しているが、兵庫県高砂市の高砂工場(高砂市荒井町新浜1-1-1)も主力工場としての役割を担っている。なお営業・販売等の社内での管理業務については、東京都港区西新橋に所在する東京本社で執っている。

キッコーマンは、醤油以外にも様々な事業展開を行っており、調味料、健康食品、バイオ事業、外食・中食事業、食料品卸売事業、コカ・コーラ事業と幅広く展開している。

キッコーマンは、2008年(平成20年)6月にコーポレート・ブランドを刷新。制定から20年以上使われてきたコーポレート・マークはこれまでの大文字(KIKKOMAN)から小文字(kikkoman)に変更し、ブランドカラーは赤からオレンジに、マークの右上には伝統の六角形のマーク(六角形の中に「萬」)が添えられている。製品に記載のコーポレート・マークは刷新後、これまで記載されていなかったパッケージ正面にも記載されるようになった。(製品によっては六角形のマークを用いない場合や従来のブランドカラーである赤を用いる場合もある。)

キッコーマンのコーポレート・スローガンは2005年(平成17年)に食育スローガンとして制定されていた「おいしい記憶をつくりたい。」。このスローガンは日本国内向けで、海外では「seasoning your life」を用いる。

キッコーマンは、かつては系列企業で貸切バス事業を展開していたが、後に日の丸自動車興業グループに事業譲渡されている。

沿革
  • 1917年(大正6年) - 野田醤油株式会社並びに万上味醂株式会社設立。翌年に営業を開始。
  • 1925年(大正14年) - 野田醤油醸造株式会社、万上味醂株式会社、日本醤油株式会社を合併。しょうゆ2L瓶の発売を開始。
  • 1940年(昭和15年) - 全国における商標をキッコーマンに統一。(東京市場では1927年(昭和2年)に商標を統一。)
  • 1949年(昭和24年) - 東京証券取引所上場。
  • 1957年(昭和32年) - 本格的にアメリカへ進出。サンフランシスコにキッコーマン・インターナショナル社を設立する。
  • 1961年(昭和36年) - 吉幸食品工業株式会社(現:日本デルモンテ株式会社)、盛進製薬株式会社を設立。しょうゆ卓上びんを発売。
  • 1962年(昭和37年) - 利根飲料株式会社(現・利根コカ・コーラボトリング株式会社)、勝沼洋酒株式会社(現:マンズワイン株式会社)を設立。
  • 1963年(昭和38年) - 「デルモンテ」ブランドのトマトケチャップ、トマトジュースを発売。
  • 1964年(昭和39年) - マンズワイン発売。10月19日、キッコーマン醤油株式会社に商号変更。
  • 1969年(昭和44年) - 米国の日本食材卸ジャパン・フード・コーポレーションに経営参加(現:JFCインターナショナル社)
  • 1970年(昭和45年) - 太平洋貿易株式会社に経営参加。
  • 1974年(昭和49年)
    • キッコーマン・レストラン株式会社を設立。
    • 当社一社提供テレビ番組「くいしん坊!万才」放送開始(以降30年以上続く長寿番組となっている)。
  • 1977年(昭和52年) - しょうゆ容器をペットボトル化(500ml。1Lは翌年より)
  • 1980年(昭和55年) - キッコーマン株式会社に商号変更。
  • 1981年(昭和56年) - 富士ゼロックス株式会社との共同出資により、千葉ゼロックス販売株式会社(現在は富士ゼロックスの100%子会社で、富士ゼロックス千葉株式会社)を設立。
  • 1983年(昭和58年) - 東京ディズニーランド内「ポリネシアンテラス・レストラン」と「プラザ・レストラン」(現在は降板)に企業参加する。「ガンバレ玄さん」発売(現在は生産終了)。
  • 1985年(昭和60年) - マンズワイン事件発生。
  • 1987年(昭和62年) - CIを導入。新スローガン「食の、あたらしい風」制定。
  • 1993年(平成5年) - 盛進製薬株式会社を吸収合併し、バイオケミカル事業本部発足。株式会社盛進を設立。
  • 1994年(平成6年) - 物流部門子会社の総武通運株式会社と野田物流サービス株式会社を統合し、総武物流株式会社を設立。
  • 1995年(平成7年) - 「本つゆ」発売。
  • 1997年(平成9年)
    • 10月31日 - 惣菜の販売を行うデリカスイトとの合弁により、キッコーマン・デリカスイト株式会社(現・キッコーマンデリカ株式会社)設立。
  • 2003年(平成15年)
    • 2月13日 - 「うちのごはん」シリーズ全国発売(関東地区では2002年(平成14年)2月より、関東地区以外の東日本(北海道を除く)エリアは2002年8月より発売開始)。
    • 6月 - しょうゆ原料を「非遺伝子組み換え大豆」に移行。
  • 2004年(平成16年) - ヒゲタ醤油株式会社、紀文食品グループ(紀文食品)と資本提携。
  • 2005年(平成17年)
    • 宝醤油を連結子会社化。
    • 5月 - 食育宣言を公表。食育スローガン「おいしい記憶をつくりたい。」制定。
    • 9月20日 - 家庭用容器(2Lびん)発売80周年を記念し、伝統製法と最新技術を融合した数量限定製品「キッコーマン本醸造しょうゆ 復刻版」を発売。
  • 2006年(平成18年)
    • 2月14日 - 「デルモンテ 植物性乳酸菌発酵野菜入り ラクベジ」を発売。
    • 4月1日 - 焼酎事業(『トライアングル』ブランドを含む)をサッポロビールへ譲渡。
    • 6月 - 株式会社紀文フードケミファ(現・キッコーマンソイフーズ)を連結子会社化。
    • みりん部門を流山キッコーマン株式会社に分社化。
  • 2008年(平成20年)
    • 6月 - 新スローガン「おいしい記憶をつくりたい。(seasoning your life)」を制定し、コーポレート・マークを刷新。
    • 理研ビタミン株式会社と資本業務提携。
  • 2009年(平成21年)10月1日 - 持株会社制へ移行。同時に新設分割によりキッコーマン食品株式会社、キッコーマン飲料株式会社、キッコーマンビジネスサービス株式会社を設立。
    • 本社機能を東京本社に全面移転(登記上の本社は野田本社)。

豆知識
  • アメリカ合衆国の大陸各州等では醤油(Soy Sauce ソイ・ソース(= 大豆ソース))のことを『キッコーマン』と言う場合もあるほど、代名詞的存在となっている。
    • 但し、日系人の歴史が古く、また比率の高いハワイ州では、"Shoyu"(醤油)という名詞が一般的に通用するため、"Shoyu"の一ブランドとして有名ではあるが、醤油そのものの代名詞として『キッコーマン』と呼ぶ事はない。
    • アメリカ合衆国における食文化向上の貢献を称え、また同社の米国事業50周年を記念してアメリカ合衆国議会から感謝決議案が採択されている。
    • 戦後、アメリカ合衆国における拡販のために渡米したチームが田舎町でふと入った店舗にはすでにキッコーマンが置いてあったという。
    • キッコーマンのアメリカ合衆国駐在員が、自宅でキッコーマン醤油を使った料理を作っていたところ、近所の人から、そのいい匂いのするシーズニングのことを勧めてくれないなんて水臭い、と言われたという。
    • アメリカのバイヤーから「アメリカでもキッコーマン醤油はよく知られていますが、日本には「野田醤油」と言う別の大手醤油メーカーがあるそうですね」と言われたため、社名とブランドを一致させることが必要と考え、「野田醤油」の社名を「キッコーマン醤油」へ変更したと言われている。
  • 卓上醤油差しのデザインはGKデザイングループ社長の榮久庵憲司によるものである。ちなみにアメリカ向けの醤油差しには、「REFILL ONLY WITH KIKKOMAN」(詰め替えはキッコーマンに限る)と記されている。
  • キッコーマン野田工場は工場見学が出来る。工場では現在の醤油作りの様子が見学できたり、醤油作りに使われていた道具を見ることが出来る。
  • 山陽電気鉄道本線の荒井駅 - 伊保駅間には「キッコーマン踏切」があり、キッコーマン高砂工場は踏切のすぐそばにある。
  • 野田市の本社近くには、従業員向けの養生所を由来とする直営医療機関、キッコーマン総合病院がある。同病院で勤務する院長以下職員はキッコーマンの社員という扱いになる。
  • 1985年(昭和60年)、農林水産省果樹試験場とキッコーマンの共同研究でオレンジとカラタチを融合した世界初のバイオ果実「オレタチ」という果実が誕生した。現在は食用には至ってないが、もの知りしょうゆ館の中庭に植えられている。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より、一部改編
2013/10/1現在



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