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原信ナルス

原信ナルスホールディングス株式会社(はらしんナルスホールディングス、英: Harashin Narus Holdings Co., ltd.)は、新潟県長岡市に本社を置き、同県を中心にスーパーマーケット「原信」「ナルス」、パン・菓子製造販売「ボン・オーハシ」などを展開する企業グループの持株会社。


概要

原信ナルスHDグループは、1907年に長岡市で創業、1963年にスーパーマーケット事業を開始し、以後新潟県内各地で店舗を展開している株式会社原信(はらしん)と、1959年に直江津市(現上越市)でスーパーマーケット事業を開始し、上越地方と中越地方西部で店舗を展開している株式会社ナルス、長岡市に本社を置き、グループ各社の食品加工やパン・菓子のブランド「ボン・オーハシ」などを手掛ける株式会社ローリー、その他関連事業を展開する各社によって構成されている。2011年7月1日現在、新潟県内では原信とナルスを合わせて62店舗、長野県に3店舗、富山県に1店舗(いずれも原信)のスーパーマーケットを展開しており、県内資本のスーパーではトップシェアを占める。

スーパー事業2社のうち原信は、スーパー創業当初は長岡市内だけで店舗を展開してきたが、1970年代後半から県内各地への店舗展開を積極的に進め、また1990年代以降からはショッピングセンターを中心としたデベロッパー事業も展開。1997年以降には長野県と富山県にも進出するなど、事業規模を徐々に拡大してきた。一方のナルスも、創業当初は上越市周辺で店舗を展開し、1970年代から下越地方など県内各地へ出店をはじめた。だが輸送コストや収益性などの問題から1980年代以降に撤退をはじめ、以後は再び上越地方を中心に店舗展開を進めてきた。

しかし1990年代以降、上越市周辺において両社同士による出店競争に加え、県外から大型ショッピングセンターが相次いで進出したことなどから、経営戦略の練り直しを幾度となく迫られてきた。さらに近年、イオンやユニーなど県外の大手スーパー各社が県下全域で大規模店舗を展開しはじめたことから、県内のスーパー各社はこれら大手各社との熾烈な競争を強いられることとなった。

こうした背景から両社は経営基盤の強化を図るため、2006年4月1日、原信がナルスと株式交換を行い経営統合。旧原信を持株会社化し商号を「原信ナルスホールディングス」へ変更した上で、スーパーマーケット等の事業部門を子会社化した。なお合併前、原信はCGCグループに、ナルスはオール日本スーパーマーケット協会(AJS)に加盟していたが、経営統合に伴ってナルスはAJSを脱退してCGCに加盟したことから、現在は両社ともCGCに加盟している。

一方、パン・菓子の製造と販売を手掛けていた長岡市のボン・オーハシと子会社のローランローゼは、2004年に発生した新潟県中越地震で製造設備に被害を受けるなどして販売高が激減し、2006年9月8日付で民事再生法の適用を申請。同社にパン・菓子の製造を委託していた原信ナルスHDグループは申請直後から経営支援に乗り出し、2007年8月に完全子会社化した。さらに2011年に食品加工部門のローリーに吸収合併されたため法人としては解散したが、「ボン・オーハシ」のブランド自体は現在も存続している。

ナルスは1985年10月から回転寿司店「廻鮮日本海」を、主に上越・中越地方を中心に展開してきたが、競争激化により業績改善が困難であることから2009年春をもって事業撤退が決まり、撤退時点で営業していた7店舗のうち3店舗を元気寿司へ譲渡し、残る4店舗は順次閉鎖された。元気寿司は当面の間、現在の店舗ブランド名「廻鮮日本海」をそのまま使用するが、今後機会を見てブランド名を変更する意向である。

原信ナルスHDグループでは「『日本一のサービス』の実現を目指す」という店舗戦略のもとで様々な顧客サービスの施策に取り組んでおり、レジでのチェックアウトと並行する形で買い上げ商品の袋詰めサービスを行っている他、生活スタイルの多様化に合わせて営業時間を深夜まで延長する取り組みを実施しており、24時間営業を行っている店舗も一部存在する。また一部の店舗にはインストアベーカリーを設け、焼きたてのパン・菓子を販売している。デベロッパー事業においては、老朽化した既存店舗に代わる形でのスクラップアンドビルドの実施をはじめ、スーパーを中心に広大な駐車場を備え、ロードサイド型店舗を複数集積した郊外型複合商業施設「原信マーケットシティ」を展開している他、長野市では経営再建に伴い閉鎖されたダイエー長野若里店跡の再開発を北越ケーズ(ケーズホールディングス子会社)、コダマなど県内各社とともに手掛け、2007年3月8日に複合商業施設「ケーズタウン若里」としてリニューアルオープンさせるなど、多くのノウハウを蓄積している。


沿革

原信

  • ・1907年(明治40年) 初代・原信吾がローソクの製造販売業を創業。その後、陶磁器の販売にも乗り出す。
  • ・1953年(昭和28年) 有限会社原信商店を創業(出資金500万円)。
  • ・1963年(昭和38年) 食料品、日用雑貨、衣料などを扱うバラエティストアを長岡市に出店。
  • ・1967年(昭和42年)8月 株式会社に改組し、株式会社原信設立。長岡市に食品スーパー「原信東坂之上店」(1976年に近隣へ移転し原信プリーズ店に改称、2008年9月26日閉店)を出店。
  • ・1977年(昭和52年) 長岡市外初の店舗を栃尾市(現長岡市)に出店。以後、県内各地に進出する。
  • ・1978年(昭和53年) 食品加工部門の子会社として、株式会社ローリーを設立。
  • ・1980年(昭和55年) 南蒲原郡中之島村大字中之島(のちの中之島町、現長岡市)に、配送センターを開設。
  • ・1982年(昭和57年) 中之島町大字中興野(現長岡市)に、現本部事務所を移転(本社登記は長岡市のまま)。
  • ・1984年(昭和59年) 中之島町の配送センターを増強、生鮮食品の集中加工機能を有する物流センター(現原信中之島物流センター)を開設。小千谷市の食品スーパー「福屋」の株式と経営権を取得。
  • ・1985年(昭和60年) 長岡市の食品スーパー「チュリップストア」を吸収合併。
  • ・1986年(昭和61年) 長岡市などが出資する第三セクター・長岡ケーブルテレビ(現エヌ・シィ・ティ)の設立にあたり出資。
  • ・1988年(昭和63年) 当時の新潟証券取引所に上場。
  • ・1990年(平成2年) 上越市の食品スーパー「こたやストアー」の株式と経営権を取得。
  • ・1991年(平成3年) 福屋、こたやの2社を吸収合併。また西蒲原郡吉田町(現燕市)に初の第一種大型店舗「吉田ショッピングセンター」を出店し、SCを中心とするデベロッパー事業に進出する。
  • ・1994年(平成6年) 食料品主体のディスカウントストア「ビッグハウス」を出店(2005年に業態撤退し、ブランドを「原信」に一本化)。
  • ・1997年(平成9年) 新潟県外初の店舗を長野県長野市に出店(東和田店=2001年閉店。2002年に再進出し中野市に中野店を開店。但し、こたやを吸収した際に飯山市の店舗を引き継いで営業を継続、その後合理化で閉店している)。
  • ・1999年(平成11年) 富山県黒部市に出店。
  • ・2000年(平成12年) 新潟証券取引所の統合廃止に伴い、東京証券取引所第2部に上場。
  • ・2007年(平成19年) 長野県長野市に出店。
  • ・2011年(平成23年) 富山県魚津市に出店。

ナルス

  • ・1959年(昭和34年) 株式会社主婦の店直江津店として設立、1号店オープン(のちのナルス駅前店)。
  • ・1979年(昭和54年) 商号を株式会社ナルスに改称。
  • ・1985年(昭和60年) 回転寿司店の1号店オープン。
  • ・1990年(平成2年) 中頸城郡頸城村大字西福島(現上越市頸城区)に、物流センター(現ナルスくびきセンター)開設。

ボン・オーハシ

  • ・1953年(昭和28年) 菓子商を営んでいた大橋屋を株式会社に改組、株式会社大橋屋本店設立。
  • ・1965年(昭和40年) 商号を株式会社オーハシに改称。
  • ・1973年(昭和48年) 新潟市で1969年に出店した「オーハシ西堀店」の運営法人が分離独立(のちの株式会社ボンオーハシ、2011年6月17日事業停止)。
  • ・1983年(昭和58年) 商号を株式会社ボン・オーハシに改称。
  • ・1986年(昭和61年) 1979年に創設したハイグレード洋菓子部門「ローランローゼ」を分社化、株式会社ローランローゼ設立。

原信ナルスHDグループ

  • ・2006年(平成18年) 原信とナルスが経営統合。原信を「原信ナルスホールディングス」に社名変更したうえで、事業部門を新たに設立した株式会社原信に譲渡して純粋持株会社となり、ナルス・原信と関連会社を子会社化。また本店登記を長岡市坂之上町一丁目(原信プリーズ店)から、同市中興野(本部事務所)に変更。
  • ・2007年(平成19年) 東京証券取引所第1部へ指定替え。前年民事再生法の適用を申請し、原信ナルスHD傘下で経営再建を進めていた株式会社ボン・オーハシと、その子会社の株式会社ローランローゼを完全子会社化。またエヌ・シィ・ティ株を同年設立されたCCJへ譲渡、連結対象外となる。
  • ・2008年(平成20年) ボン・オーハシとローランローゼを経営統合。ボン・オーハシを存続会社として事業を一本化し、ローランローゼを解散。上越市大字石沢にナルス上越物流センターを開設、柏崎市以西に所在する計25店舗の物流・食品加工・リサイクルの機能が統括される。
  • ・2009年(平成21年) フードサービス事業から撤退、ナルスが回転寿司店「廻鮮日本海」3店舗を元気寿司へ譲渡。また業態が重複する子会社の印刷業「高速印刷」広告代理業「アイプランニング」の2社を経営統合。アイプランニングの全株式を高速印刷が取得し、高速印刷が存続会社となる。
  • ・2011年(平成23年)ローリーとボン・オーハシを経営統合。ローリーを存続会社として事業を一本化しボン・オーハシを解散、ローリー社内に「ボン・オーハシ事業部」を開設。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より、一部改編
2011/12/22現在 Copyleft(c)



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